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  • 用語定義
  • DeDealを用いた取引の例
  • Sellerが詐欺を行った場合の取引の流れ

Rule of DeDeal

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Last updated 2 years ago

DeDealは、商品の購入者に制裁によって「Lose-Lose」に持ち込む選択肢を与えることで、商品の販売者の詐欺による「Win-Lose」を抑制し、「Win-Win」の結果をもたらすことが目的のプロトコルです。

用語定義

プロトコル: DeDealを構成するスマートコントラクト。

seller: 商品の販売者。

buyer: 商品の購入者。

sellerデポジット:sellerが支払った保証金とbuyerが支払った商品代金は、sellerデポジットとして保管される。時間がデッドラインを過ぎると、プロトコルはsellerデポジットの中身をsellerに送金する。

buyerデポジット:buyerが支払った保証金は、buyerデポジットとして保管される。時間がデッドラインを過ぎると、プロトコルはbuyerデポジットの中身をbuyerに送金する。

デッドライン: 時間がデッドラインを過ぎると、取引が終了し、両プレイヤーは制裁ボタンを押すことが出来なくなる。最初のデッドラインは、取引が始まる前にsellerが設定する。

制裁ボタン: どちらかのプレイヤーが制裁ボタンを押すと、相手のデポジットの中身がバーンされる。

デッドラインインターバル: いずれかのプレイヤーがプロトコルにデポジットを行うたびに、デッドラインにデッドラインインターバルの値が追加される。デッドラインインターバルの値は、取引が始まる前にsellerが設定する。

DeDealを用いた取引の例

以下のようなsellerとbuyerの取引を例とします。

sellerの目的: ポケモンカードを1ETHで販売すること。

buyerの目的: ポケモンカードを1ETHで購入すること。

基本的な取引の流れ

  1. sellerが保証金として1ETHをプロトコルに送り、プロトコルは1ETHをsellerデポジットに加える。

  2. buyerが商品代金として1ETHをプロトコルに送り、プロトコルは1ETHをsellerデポジットに加える。

  3. sellerはbuyerにポケモンカードを送付する。

  4. buyerがデッドラインまでに制裁を行わなかった場合、取引は終了し、プロトコルはsellerデポジットの2ETHをsellerに送る。

取引が問題なく成立した場合は、上記の様な流れとなり、結果としてsellerとbuyerはお互いに目的を達成したことになります。

Sellerが詐欺を行った場合の取引の流れ

基本的な取引の流れにおける「3.」の段階で、sellerがbuyerへのポケモンカードの送付を行わなかった場合などには、buyerには以下の2つの選択肢が与えられます。

<選択肢1-1> 泣き寝入り

泣き寝入りをします。時間がデッドラインに達するまでに制裁ボタンが押されなかった場合、プロトコルは sellerデポジットの2ETHをsellerに送ります。

結果として、sellerは1ETHを手に入れ、buyerは1ETHを失ったことになります。

<選択肢1-2> 制裁の実行

制裁ボタンを押すことで、sellerデポジット内の2ETHをバーンします。ただし、buyerが制裁ボタンを押すためには、buyerはまず2ETHをbuyerデポジットとしてプロトコルに送る必要があります。

buyerが<選択肢1-2>を選んだ場合は、今度はsellerには以下の2つの選択肢が存在します。

<選択肢2-1>制裁の受け入れ

デッドラインまでsellerによって制裁ボタンが押し返されなかった場合、プロトコルはbuyerデポジットの2ETHをbuyerに送ります。

結果として、sellerとbuyerはそれぞれ1ETHずつ失ったことになります。

<選択肢2-2>制裁への制裁

制裁ボタンを押すことで、buyerデポジット内の2ETHをバーンします。ただし、制裁ボタンを押すためには、sellerはまず2ETHをsellerデポジットとしてプロトコルに送る必要があります。

この選択肢は、sellerがbuyerによる制裁を不当だと感じた際などに、制裁に対する制裁として選ばれます。

さらに、sellerが<選択肢2-2>を選んだ場合、buyerは再び<選択肢1-1>と<選択肢1-2>の選択肢が与えられます。

このようにして、sellerが<選択肢1-1>を選ぶか、buyerが<選択肢2-1>を選ぶまで、制裁は際限なく続き、結果として両者とも制裁の回数に応じた額のETHを失うことになります。

ここで重要なのは、自分に損害を与えた相手に対して制裁を行っても、自分の損害は戻ってはこないという点です。また、相手に制裁をやり返されるリスクが産まれるので、制裁にも制裁のやり返しにも、短期的な経済合理性は存在しません。

つまり、詐欺を行うような経済合理性を求めるプレイヤーには制裁をやり返されにくい為、素朴な報復心のような不合理性を持ったプレイヤーは制裁を行いやすくなります。

DeDealのルール